デジアド公認ご当地広報親善大使でつくる『TSUMUGU 未来倶楽部』とは

TSUMUGU(つむぐ)とは綿や繭を錘にかけて繊維を引き出し、縒りをかけて糸にすることをいいます。

蚕が大人になるためにじっくりと時間をかけて吐き出した糸を、人がまた丁寧に繊細につむいでシルクという布地を作ります。気持ちを込めて丁寧に織られた布は、丈夫で美しく何世代にも渡って人々の心を魅了し楽しませてくれます。

このことを引用して分かり易くお伝えするならば、「手をかけて大切に作られた」や「簡単には作れない様子」という表現になります。

TSUMUGU(つむぐ)とは言葉で表現される時もあります。自然の湧水のように一滴の雫から何層もの歴史を重ねた地層を通り、時間をかけて純化していき私たちの元に届けられる美しく透き通った水のように、言葉も自分の大切な人に心から届けられるのです。

吐き捨てられた言葉ではなく、シルクの手触りのような優しいほんのりとした心地よく、気持ちのいい言葉なのです。そんな言葉を持つには、人生の深さの経験や想いを蓄積していくしかないのです。

愛をTSUMUGU(つむぐ)ことも一つかもしれません。
出会いという繭からお互いの気持ちの優しさと美しさをくみ取り、少しずつ太くしっかりとした強い絆に変えていきます。
生きる時間ばかり長くなって、生き方の美しさが目減りしてきている現代社会において、一度腰を据えて志を共有できる仲間をつくることも人生の楽しみになるかもしれません。

『何をやるかより、誰とやるか』

このようなことを成功する経営トップの人たちは、口を揃えて言ってきました。
数々の伝説と名言を残した『スティーブ・ジョブズ』氏もそう語っています。
最良の「ビジネス・パートナー」を見つけることは、自分も相手にとって『最良のビジネス・パートナー」になることです。

支援、想いやり、偶然を必然に「自分の才能」を「運がいい」と思っている人は失敗します。実は「自分だけが目立ちたい」と考えている人の行く果ては「孤立」なのです。孤立してから、仲間の大切さに気づいても後の祭りです。

アイデアを深めてそれをアレンジし、時に失敗やピンチを共にできるビジネスのパートナー。「理想の世界」「理想の人生」に向かって事業を一緒に進めていける人物。この共生なくして成功などは決してありえません。

どんなスーパースターCEOでも、それは会社のアイコンとしての「役目」を果たしているだけのことです。もし、その仕事がまわってきたら、役者として調子に乗らず冷静に行うことです。きっちりとその役を演じます。

スポットライトを浴び終わったら舞い上がっていた自分をリセットして、仲間といつもと同じように話し合うことです。使うお金の量を急に変えたりせずに、地に足をつけた賢い経営を実現し続けることが大切です。総理大臣がすべてをやる内閣はありません。大統領がひとりで切り盛りする政府は存在しません。つまり社長は役職でなく『役割』ということに本気で気が付かなければなりません。「他者を意識し、他者を受け入れ、他者を尊敬する姿勢」が一番必要なことなのです。これが当たり前になってくると、世の中の風景がガラリと変わります。

同じ目標を持ち志でつながる仲間たちは、個の力を単純に倍化してくれます。さらに、理屈や感情でつながらない関係は、時に共通認識の言語を持つ仲間であり、時にビジネスの師となって成功へのサポートをしてくれる者となるでしょう。そんな環境がそろっている中で思う存分自分の価値を試せることができるのもこの倶楽部の醍醐味です。

組織に対する考え方は、「その場所まで早く行きたければひとりで行け、遠くまで行きたければみんなで行け」と、これは目標をどこにおいているかを重視した考え方ですが、渡り鳥の行動にも興味深い話があります。

渡り鳥のV字飛行はより遠くまで行くためにおこなわれるといいます。それは、より少ない力で遠くへ行くための考えられた行動なのです。先頭のポジションは、飛行中交代で一羽に集中しないそうです。

先頭は一番風の抵抗を受けますが、その間後方が先頭の生み出す上昇気流に乗り32%の力で飛行することができるのです。
そして、この飛行ではズルをする鳥はいないという研究も発表されています。
同じ力で飛行距離を伸ばすことを知っている渡り鳥は、より遠くの場所を目指すことができるのです。

わたしたちの仕事も生活もひとりでは限界があります。
周りのひとの協力をもらい支えてくれているからこそ、将来の目標や夢を実現できるのです。
そして、周りのひとの夢や目標を共有して、何かの力になることで社会の役にたったりするのです。
それこそが三者共益であり応援され、支え続けられる組織の美しい姿なのです。
他人が幸せになることが自分の幸せになることだという考えが、この『TSUMUGU 未来倶楽部』を創ったことの真意なのです。