コマーシャル出版広告事業

本はストーリーで読まれた人の心に想いを伝えてくれるモノなのです。

例えば、こんな話があります。スーパーマーケットでの商品陳列において商品PRができているものと、できていないものでは大きく売上の差が出てしまいます。

陳列棚にまったく同じ二つのリンゴが並んでいるとします。見た目はほとんど変わりませんし値段も一緒です。しかし、二つのリンゴの値札の横には、あるPRがされたポップが付いているのです。

「青森県から産地直送のりんごです!糖度はなんと、二十度近くあります!これは桃やメロンと同じ甘さです。ちなみにりんごは、十五度を越えれば、とても甘いと言われています。しかも完全無農薬です。美味しくて、体にも優しいリンゴです。青森の美味しい水で育ったこのリンゴをぜひご賞味あれ!」っと…。

そして隣のりんごには、「私は、この完全無農薬のりんごを作るのに八年の歳月を要しました。なぜなら、りんごの木は、害虫に弱く農薬を使わずに作るなんて、はじめた当時は考えられないことだったからです。

数年間、りんごの収穫量はゼロで収入も0円が続きました。周辺の農家さんからは、「早くそんなことはやめてしまえ!」と何度もいわれました。

それでも、わたしがこだわって作り続けた理由は、妻に大好きな美味しいりんごを食べさせてあげたいという想いからでした。妻は体が悪く病に臥せっていたために食事もとることが難しかったのです。

もう一度だけでも大好きな美味しいりんごを『食べさせてやりたい』…その一心で完全無農薬にこだわり続けて、去年はじめて木に無農薬のりんごが生ってくれました。妻が涙を流しながら「ありがとう」といいながら美味しそうにそのりんごを食べてくれました。その姿を今では昨日のように思い出します。完全無農薬のりんごは、どこを探してもわたしが作るりんごだけです。このりんごを『家族や恋人、友人や大切なひと達と一緒に食べてください』…。

さて、この二つのりんごを手に取るならどちらを選びますか。きっと二個目に紹介したりんごだと思います。これが『ストーリーの力』なのです。わたしたちは、ストーリーに触れるとそこに書かれている以上のことを感じるといわれています。

例えば、二個目に紹介したポップを読んだ時に、生産者の作る動機や苦労、葛藤や時間の経過などから、一つひとつ丁寧に丹精込めて作られたりんごなのだと思うはずです。何よりも『想い』が伝わってきます。一つ目に紹介したりんごと二つ目のりんごでは、同じりんごなのにまったく違うりんごの様に感じられるのです。

ストーリーを伝える力は、ビジネスをする上で欠かすことが出来ないものになります。しかし、殆どのひとは自分の商品やサービスを売り込む時に、一つ目のリンゴと同じようなことをしてしまっています。その商品サービスが他と違ってどれくらい優れているのかをひたすら伝えようとしてしまうのです。

あなたはあなた自身を初対面の方へ上手に紹介できますか。
また、あなたの価値の100を100として
相手へきちんと伝えられていますか。
そして、伝えるべきところへ届けられていますか。

整体院の院長なら「この整体院では、担当の先生がマンツーマンであなたの症状を最初から最後まで責任を持って治療していきます!」
レストランの店長なら「このレストランでは、A5ランクのお肉をふんだんに使って肉汁たっぷり溢れるハンバーグがオススメです!」

少し前まででしたらこれで良かったのかも知れません。担当の先生がついてくれる整体院は、周辺に存在しなかったかも知れませんしA5ランクの肉を使っているハンバーグもなかったかも知れません。

現代社会では、物が溢れかえっています。情報も手軽に取り入れられる時代に、これでは残念ながらコマーシャルとしてPRの戦略も起ちません。つまり、その商品やサービスの特徴で他との差別化をするのではなく自らの生き様をストーリーとして伝えて差別化をするのです。

『他人に伝えるほどのストーリーなんて無い』と思われる人がいます。ストーリーは、誰にでも伝えられます。文才がなくても本を読むのが苦手であっても学生時代に国語の点数が赤点だったとしてもある『法則とコツ』さえ知っていればひとを感動させられるストーリーを作ることができてしまいます。

これからは、ビジネスにストーリーを取り入れて競合に差をつけるコマーシャル戦略を起てることをおススメします。ストーリーの良いところは、その商品やサービスだけではなく自分もブランディングしてくれるところにあります。

先ほどのりんごの例えでは、一つ目のりんごのポップはりんごを売ることしかできませんが、二つ目のりんごを買ったお客さまは、別の商品でイチゴが売り出されていたら、そのりんごを作った人のイチゴなら買いたくなるものなのです。

お客さまはストーリーが伝わった時点でブランディングされた『あなた』から買いたくなるし、直接ファンになって会いたくもなるのです。そして、あなたのサービスを受けたいと言って集まり出すのです。これがブランディングからマーケティングを行うという一連のコマーシャル戦略になるのです。

コマーシャル出版とは、ブランドを世間にその者の生きざまとして伝え共感してくれるファンを募るマーケティングの新しい戦略になるのです。いずれにしても、お客さまはストーリーが大好きで聞きたがっています。

電子書籍で出版する理由と特性について

①リクルート活動として…

出版は、会社の理念を不特定多数に100を100として誤解なく伝えることができる最良の手段になります。
オーナーさまが本を出すことによって、全国(世界)からスタッフが応募してきます。

②会社の信用度アップに…

会社案内よりも一冊の本が信用されることがあります。
それは、自身で発信する自叙記より自分以外が語ることで『第三者効果』が期待できるからです。
また、会社の資産価値が評価されると株価の上昇も期待できます。

③マスコミが注目します…

多くのメディアに露出させることで出版した本がマスコミなどから注目され
会社のサービスや商品を取り上げてもらいやすくなります。

④ブランディングの構築に役立てる…

会社のブランドイメージを高めることができます。ストーリーによってヒト・モノ・コトなどを
お客さまへ伝えられ易くなり、ファンを募るマーケティングが可能になります。
それは、必然的に売上アップにつながるのです。

⑤経営理念の共有…

創業の想いやトップの思想…心情などをスタッフ一人ひとりに伝え徹底させることは非常に難しいことですが、
この出版によって経営哲学に至るまでスタッフ教育ができるようになれば、
より深く理解したスタッフが強い結束力を持ち会社基盤をしっかり創ることになります。