地域情報雑誌【電子BOOKアドマガ】

『電子BOOKアドマガ』を説明するにあたって、公共性の高い新聞媒体が比較材料に使われます。現代社会でのコミュニケーション活動を見ると、新聞の地位が低下しているのが顕著に分かります。以前は、活字媒体で情報は伝えられており、新聞が最も重要なものでした。しかし、放送系メディアが発達して、新聞の役割が低くなってきていることは明らかです。はじめに表れたのがラジオでした。しかし、ラジオが伝えられる情報の量は限られていたため、新聞とラジオは共存できていたのです。

その次がテレビです。テレビは、ニュースを伝えるだけでなく、観ている人の視覚や感性にも訴えることができたため、新しいコミュニケーションのスタイルを創り出していきました。

そして近年では、インターネットの登場で大きく市場は変化しました。それは、以前に増して情報の量が非常に多くなったことにあります。そして、情報の質が変わったことも大きいのです。

今までニュースを伝えてたのは、ジャーナリストでしたが誰でも新しい情報を直ぐにインターネットで伝えられるようになったのです。いわゆる『一般ジャーナリスト』といわれるひと達です。この現象は、誰でも伝えたいことが自由に伝えられることにメリットがあります。

一方、デメリットは情報の中に嘘や悪意が混ざるようになったことです。
そして、聞き手、読み手のスタイルも変化して、活字よりも映像や写真を好む風潮になりました。
また、アップデートされた最新の情報をオーディエンスが欲しがると競ってオンラインでニュースを流しチェックするようになったのです。

新聞の大切な機能の一つは『公共性』であり、読めば誰でも公平に情報を得られて、社会に参加できるというものです。しかし、現在では、公共性の多様化でグループより個人を重視するようになりました。

貧富の差の拡大や社会の多国籍化などによって、昔の日本のように一つの価値が全員に当てはまることは難しくなったからでもあります。新しい『公共性』は、一つの価値を見せることではなく、お互いに理解し合ってみんなの利益になることを探すことへ変化してきているのです。

このような『公共性』の変化の中で、新聞は何をするのか…新聞はいろいろなメディア媒体の中で、今でも人々からもっとも信頼を得ているものです。その大きな理由は、新聞の客観性にあります。政府や政党などにコントロールされることがなく、いつも『主体性』を持っていて『中立な公共性』の高いものです。だから、人々の信頼が高いのです。そこで、これからの新聞は新しい『公共性』を実現するために、《人々が議論をする場所を作る》という役割を果たすことができるのです。

そのために活字媒体だけでなく、デジタル媒体も十分に用いる必要性が出てきます。しかし、環境を作るだけでは、コーディネートでしかありません。その程度のモノは、既に存在しています。大事なことは、その環境に参加している人たちの意見をまとめて、それ以上に社会へ向けて発信して行かなければ、そのモノの意味を成さないということなのです。

そうすることによって、新聞がいろいろな考え方のひと達をつないでいき、社会の中のいろいろなグループもつなげることができるようになるです。最終的には、新しい『公共性』というマクロメディアを創り上げるために貢献できると考えられます。

その機能を果たすことのできるモノが、新時代の発信ベースとなって、プラットフォーム化によって様々なメディアとクロスして、より豊かで便利な情報発信基地となるのです。そこで重要になることが、オーディエンス(地域住民)の生の声をいかに効率的に収集していくかです。先にも述べたように、少し前まではどこの家庭でも当たり前のように存在していた紙の情報誌『新聞』が時代の潮流の中で、生活の変化と共に消えゆくものになっています。


一部はデジタル化して形を変えて存在していますがそれは大幅に減少傾向にあります。ここでお伝えしたいことは、新聞のコンテンツではなくフォーカスすべきは確実に届けられていた『新聞に掲載されていた広告』というものです。

企業、店舗、求人、イベントと様々な広告が載っていました。家庭生活の一部として入り込んでいた情報誌であった新聞は家族のどの層のひとの目にも触れることができて『親から子へ順番』に隅から隅まで読まれていました。

これこそが、最も効率的に知らせることのできた『最高の媒体』だったのです。しかし、新聞の普及率はこれからも紙媒体としては減少していきます。

デジタルアドバルーンが考えていることはただ一つです。それに代わる進化した媒体があれば的確な効果が出せて多くのマーケティング事業に役立つのではないのかということです。

それは進化した新たな広告ビジネスの幕開けになるはずです。
そして、既にそのシステムの開発は済んでいます…。